ChatGPTのリアルタイム対話は活用できるのか?
ChatGPTには最近、リアルタイムで音声対話ができる機能を追加しました。スマホ版からは以下のボタンを押して利用します。

事前の触れ込みとしては、「答えが戻ってくるまでの時間(応答速度)が短く、リアルタイムで会話が可能になった。」という内容が多かったように感じます。
ということで、これは今まで難しかった電話応対練習に活用できるのではないかと考えましたが、いまだ実用レベルではなかったようです。
リアルタイム対話の問題点
実際に電話応対練習を通してどのような問題点があったか、2点列挙します。
問題点1. イントネーションが外国人風
会話をする中で、イントネーションが日本語話者ではありませんでした。
外国人、それもアメリカ人と対話しているかのような感覚です。フィリピン系の英語でもなく明らかにアメリカ人です。
日本語話者のデータをあまり活用していないようで、完全に外国人とオペレーターと会話している感覚になり、実戦練習としてはあまり向かない印象を受けました。
問題点2. 途中で話を聞くのをやめ、勝手に話し始める
「○○会社、□□でございます。」という言葉で電話応対を始めたところ、話を聞き終わるまで待つのではなく、「佐藤ですが、~~~の件でご連絡しました。」と勝手に話し始めます。
これが本当に致命的で、電話応対の練習には向かない一番の理由になります。
しかも、問題点1で挙げた通り外国人風の話者が対応するので、話を聞かずに一方的に要望を押し通そうとする言葉だけは丁寧なクレーマーと化しています。
即応性の求められる練習には不向きで、若干せっかちな性格です。
電話応対練習はまだAIには難しいかもしれない
ということで、チャットボットAIの最高峰であるChatGPTのリアルタイム対話機能を利用して電話応対練習をしてみましたが、まだ未完成なようでした。
外国人風のイントネーション問題に関しては、日本語話者のデータを集めれば解決しますが、データの質を高めるにはまだまだ時間がかかりそうです。
せっかち問題については、話を聞き終わったと思うタイミングをもう少し調整してくれれば応対練習に使えるのではないかと思います。